2018/08/01

相手自動車が無保険だったとき、補償はどうなる?

任意保険の対人賠償・対物賠償の未加入率は全国で26%、自動車共済も加味すると未加入の自動車の割合は約12%になります。
全国の自動車保有車両数は約8,126万台ですので、約1,000万台もの無保険自動車が存在することになります。

では、もし無保険の相手と事故を起こした場合、
治療費や仕事を休んだ分の休業補償、新車の修理代など、被った損害に対する賠償金は事故の相手から受け取ることができるのでしょうか。
事故相手に財力がある場合は支払ってもらえますが、無保険の加害者側にその財力がなければ、損害賠償金や慰謝料等を支払ってもらうことは現実問題として難しいです。

事故相手からの賠償が望めない場合、自分の保険を使うことで、経済的な損失をカバーすることができます。
自動車の損害は車両保険、自分や家族のケガは人身傷害保険や搭乗者傷害保険などが対象です。

自分の保険を使うことで、更新時の等級が下がって保険料が高くなってしまうのでは?と心配される方もいるかもしれませんが、
保険金を受け取っても「ノーカウント事故」として、等級をダウンさせずにすむ場合があります。

「車両無過失事故に関する特約」などにより、自分に過失がない場合は車両保険金を受け取っても一般的にはノーカウントとなります。多くの保険会社では車両保険に加入すると自動的に特約も付帯されますが、そもそも特約自体が無いこともありますので、よくご確認ください。
なお、人身傷害保険、搭乗者傷害保険、無保険車事故傷害特約等、主に自分自身や家族のケガに対する保険金を受け取った場合も、一般的にノーカウント事故となります。

自分が契約している保険の内容がどのようなときに役立つものなのか、一度しっかりと確認しておきましょう。

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